インプラント治療が怖いと感じる理由は?不安を軽減する方法まで解説

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「インプラント治療が怖いと感じる理由は?」「インプラント治療にどれくらいの痛みがあるのか知りたい」「インプラント治療への怖さを軽減する方法が知りたい」と思っていませんか?

インプラント治療が怖いと感じる理由には、「外科手術への恐怖」「術後の痛みや腫れへの不安」「インプラントの安全性への疑念」などが挙げられます。

しかし、インプラント治療が怖いと感じる方には、「静脈内鎮静法(麻酔)」を用いた治療法も存在するため、歯科医師と相談のうえ検討するのがおすすめです。

本記事では、「インプラント治療が怖いと感じる理由や、不安を軽減する方法」を紹介します。また、インプラント手術はどれくらい痛いのかまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インプラント治療が怖いと感じる理由

インプラント治療が怖いと感じる理由は、以下のとおりです。

  • 外科手術への不安
  • 術後の痛みや腫れへの不安
  • インプラントの安全性への疑念
  • 年齢や体調によるリスク
  • 歯科医師や歯科医院への不信感
  • 治療費の高さへの不安
  • インプラントの寿命や耐久性への不安
  • 治療の体験談や失敗などの情報を見たうえでの不安
  • 治療後の日常生活への影響
  • メインテナンスの必要性への懸念

それぞれ解説します。

外科手術への不安

インプラント治療に対する恐怖心は、外科手術への不安から生じやすいです。手術では歯茎を切開し、顎の骨に穴を開ける必要があり、神経や血管の損傷などのリスクが存在します。

手術中の痛みや失敗への不安や情報不足、過去のトラウマなど、これらの要因が複合的に作用すると、インプラント治療への恐怖を感じる場合があります。

術後の痛みや腫れへの不安

インプラント治療が怖い理由として、痛みや腫れへの不安がある方もいます。インプラント治療では、術後に痛みや腫れが生じる場合もありますが、術後3日目がピークです。

症状は通常「1週間」程度で治まりますが、治療内容によって個人差があります。さらに、感染症やインプラント周囲炎になると、それが原因で痛みや腫れが長引くケースもあります。

インプラントの安全性への疑念

インプラント治療の安全性に対する疑念は、抱えこみやすい不安要素のひとつです。

実際インプラントの安全性は高く、治療の成功率は「約90%以上」といわれています。さらに、インプラントの素材であるチタンは人体との親和性が高く、金属アレルギーも発生しづらいため、安全性は比較的高いです。

年齢や体調によるリスク

高齢者や持病を抱える方にとって、インプラント治療は体調面でのリスクが高まり、怖いと感じやすい原因となります。たとえば、免疫力や治癒力の低下により、手術後の感染や回復の遅れが懸念されます。

もし糖尿病や高血圧などの持病がある場合、治療の成功率が低下する場合もあるため注意が必要です。また、加齢にともなう骨密度の低下や唾液分泌の減少も、インプラントの安定性や口内環境に影響を与えるため、インプラント治療に対して恐怖を感じる場合もあります。

歯科医師や歯科医院への不信感

歯科医師や歯科医院への不信感は、インプラント治療への恐怖心を増幅させる理由です。たとえば、技術や経験への不安や過度な治療の勧誘、十分な説明の欠如などは、歯科医師にとっても患者の信頼を損なう要因となるため、お互いに気を付けなければなりません。

また、治療後のトラブル対応やアフターケアの不備も不安を助長させるため、歯科医師や歯科医院に対して不信感を抱き、インプラント治療に対する恐怖を感じやすくなります。

治療費の高さへの不安

インプラント治療の費用は高額なため、費用対効果に対する不安が怖さの要因になりやすいです。インプラント治療は、基本的に保険適用外の自由診療であり「1本あたり30万〜50万円」程度の費用がかかります。

また、診断料や仮歯の費用、再治療やメインテナンスが必要になった場合の追加費用など、治療費の内訳が複雑でわかりにくいと、さらに怖さや不安を増幅させる場合があります。

ただし、インプラントの高品質な材料費や最新設備の導入費用、歯科医師の高度な技術料が費用に反映された費用となっています。

インプラントの寿命や耐久性への不安

インプラントの寿命や耐久性に対する不安を抱える方もいます。しかし、インプラントの平均寿命は「10年以上」のため、適切なケアとメインテナンスをおこなうことで、長期的な使用が可能です。

しかし、定期的なメインテナンスを怠ると、インプラント周囲炎などの感染症リスクが高まり、寿命㋾縮める要因となります。また、喫煙や不規則な生活習慣もインプラントの寿命を短くする要因のため、事前に歯科医師へよく確認しておくのが重要です。

治療の体験談や失敗などの情報を見たうえでの不安

インプラント治療の失敗例や体験談を知ることで、怖さを感じる方もいます。たとえば、「インプラントが骨に定着せず脱落した」「治療環境が不衛生で感染症が発生した」などです。

しかし、インプラント治療の成功率は「約90%以上」と非常に高くなっています。正しい情報の収集や信頼できる歯科医院の選択が、インプラントに対する不安の軽減につながります。

治療後の日常生活への影響

インプラント治療で怖さを感じる理由には、治療後の日常生活への影響があります。たとえば、以下のとおりです。

  • 飲食では硬いものや刺激物は避ける
  • 禁煙をする
  • アルコールを控える
  • 術後「2〜3日」は入浴せずにシャワーで済ませる

基本的に、インプラントの手術後は「2〜3日」ほどの安静が必要であり、食事においても好きなものを食べたり飲んだりできるわけではありません。しかし、インプラント治療の長期的な成功には必要な制限となるため、歯科医師と相談のうえで治療の検討が求められます。

メインテナンスの必要性への懸念

インプラント治療後のメインテナンスの必要性に対して、怖さや不安を感じるケースもあります。たとえば、メインテナンス​を怠ると歯垢や歯石が蓄積し、インプラント周囲炎や脱落の原因になりやすいです。

インプラントは天然歯と異なり歯根膜がないため、衝撃を吸収する機能がなく、適切なケアが必要です。さらに、インプラントのメーカー保証を受けるためには、定期的なメインテナンスを受診するのが条件とされている場合も多いため、維持できるか不安となり、怖さを感じさせる要因にもなっています。

インプラント手術はどれくらい痛い?

インプラント手術はどれくらい痛いのかについて、以下に紹介します。

  • 手術中は麻酔が効いてほとんど痛くない
  • 手術後の痛みと腫れについて

ひとつずつ紹介します。

手術中は麻酔が効いてほとんど痛くない

インプラント手術中の痛みは、局所麻酔の使用によりほとんど感じません。局所麻酔は、身体への負担が少なく、術後の回復も早いというメリットがあります。

また、手術に対する恐怖や不安が強い方には、静脈内鎮静法を併用することで、リラックスした状態で手術を受けられます。

ただし、麻酔の効き目には個人差がある点に注意が必要です。途中で麻酔が切れて痛みを感じる場合は、追加で麻酔を投与する必要があります。

手術後の痛みと腫れについて

インプラント手術後の痛みと腫れは、術後の一般的な反応であり、通常は一時的なものです。痛みや腫れは、麻酔が切れたあとに生じる場合もありますが、「術後2〜3日目」がピークとなります。

また、症状を和らげるためには、処方された鎮痛剤や抗生物質を指示通りに服用し、患部を冷やすのも効果的です。もし痛みや腫れが長引く場合や症状が悪化する場合は、感染症などの可能性もあるため、早めに歯科医院へ相談をおこないましょう。

インプラント治療が怖いと感じる人に使われる「静脈内鎮静法」とは

インプラント治療が怖いと感じる人には、「静脈内鎮静法」が有効な手段です。静脈内鎮静法は、意識がありながらも恐怖や不安感を感じずに治療ができるため、安心して治療を進められます。

しかし、保険が適用されず、費用も高くなるため、歯科医師へよく確認して検討するのがおすすめです。

インプラント治療への怖さや不安を軽減する方法

インプラント治療への怖さや不安を軽減する方法は、以下の5つです。

  • インターネット上の情報を鵜呑みにしない
  • 治療前に十分なカウンセリングを受ける
  • 実績豊富な信頼できる歯科医院を選ぶ
  • 術後のケアとサポート体制を確認する
  • 静脈内鎮静法の活用する

それぞれ解説します。

インターネット上の情報を鵜呑みにしない

インプラント治療への怖さや不安を軽減するには、インターネット上の情報を鵜呑みしないことが重要です。オンラインには誤った情報や偏った意見が含まれている場合もあり、匿名の口コミや体験談は、信憑性に欠ける情報も存在します。

そのため、医療機関の公式サイトや専門家の監修した情報を参考にし、情報の出典やWebサイトの更新日などをよく確認しましょう。また、過度に不安を煽る内容や極端な成功例・失敗例などには注意が必要なため、複数の情報源を比較しながら、客観的な判断を心がけるのが大切です。

治療前に十分なカウンセリングを受ける

治療前に十分なカウンセリングを受けることで、治療における不安の軽減が可能です。歯科医院でのカウンセリングでは、口腔内や全身の健康状態を確認し、治療方法や費用、治療期間やリスクについて詳しく説明を受けられます。

現状の不安や希望を正しく医師に伝えることで、最適な治療計画を立てられます。また、治療の流れや各段階での注意事項を理解することで、安心して治療を受けることが可能です。

実績豊富な信頼できる歯科医院を選ぶ

実績豊富な信頼できる歯科医院を選べると、インプラント治療の成功と安心につながります。たとえば、治療実績や症例数を歯科医院の公式サイトや口コミで確認し、インプラント専門医や認定医が在籍しているかを確認しておくのが有効です。

また、最新の設備や技術が導入されているか、歯科医師のカウンセリングや説明が丁寧で患者の不安に寄り添ってくれるかを確認しましょう。自分に合った歯科医院を選ぶことで、安心してインプラント治療を受けられます。

術後のケアとサポート体制を確認する

インプラント治療後の適切なケアとサポート体制を確認しておくことで、治療後の回復を促進し、長期的な成功につながります。術後の腫れや痛みは通常の回復過程であり、生活環境の整備や家族・職場のサポートが回復を支える要因となります。

また、定期的な専門的クリーニングやインプラント周囲炎の予防、やわらかい食材を使った料理の摂取、適切なブラッシングなども重要です。事前に治療後の対策を講じることで、インプラント治療後の不安を軽減し、安心して日常生活を送れます。

静脈内鎮静法の活用する

静脈内鎮静法を活用することで、インプラント手術に対する不安や恐怖を軽減し、リラックスした状態で治療を受けられます。具体的には、点滴によって鎮静剤を投与し、うたた寝をしているような状態を作り出します。

全身麻酔とは異なり、自発呼吸が可能で回復が早い点もメリットです。また、歯科治療恐怖症の患者や、手術に対する不安感が強い患者に適しており、局所麻酔と併用することで痛みを効果的に抑えられます。

まとめ

インプラント治療が怖いと感じる理由には、「外科手術への恐怖」「術後の痛みや腫れへの不安」「インプラントの安全性への疑念」などが挙げられます。

一方で、インプラント手術に対する不安や恐怖を軽減する方法として、「静脈内鎮静法」を検討し、リラックスした状態で治療を受ける方法も存在します。

ただし、治療に対する怖さは治療内容によって人それぞれ異なるため、専門医と十分に相談して検討するのがおすすめです。

当院では、経験豊富な医師によってインプラント治療をおこなっております。インプラントをご検討中の方は、イオン直結のおくだデンタルクリニック港南台へお気軽にご相談ください。 港南台バーズ、ロピアにお越しの際もぜひお立ち寄りください。

この記事の監修者

本院院長 奥田 健太郎

略歴

2002年 日本歯科大学卒業
2002年 歯科医師免許取得
2003年 医療法人京和会梅田歯科 勤務
2005年 医療法人武内歯科医院 勤務
2009年 おくだデンタルクリニック開院 院長就任
2010年 九州大学大学院 博士号(歯学博士) 取得
2010年 九州大学大学院 歯学府 卒業
2011年 医療法人社団 健光会 設立
現在に至る

所属学会

アメリカインプラント学会
日本口腔インプラント学会
国際口腔インプラント学会
AAIDアメリカインプラント口腔学会
日本顎咬合学会